梅田講演会
「相撲と聖書 ~宇良関の活躍に浮かびあがる聖句~」

2018年1月15日(月)

会場:関西学院大学大阪梅田キャンパス
講師:永田 雄次郎(関西学院大学文学部教授)

 少し寒さが和らいだこの日、会場は関学同窓生を含め満席となりました。
 今回は、永田雄次郎文学部教授に「相撲と聖書 ~宇良関の活躍に浮かびあがる聖句~」と題してご講演いただきました。


相撲はスポーツ?

・スポーツとは日常生活から一定の距離をおいた遊びの世界(余暇がある)
・desperate(ラテン語) 遠くへ運ぶ、心を現実から離して気晴らしや遊びをする
・身体運動による競技(ゲーム)であり、勝負の世界や技術の必要性がある
 また、スポーツの特徴としてルールが存在し反則があり、生命の危険性も伴うスリリングな世界だとお話いただきました。

 スポーツ自体は明治時代に欧米から移入され、日本では「体育」と結びつきました。スポーツ移入以前、日本には「武道」という独自の身体文化が存在しており、相撲道、剣道、柔道などが「武道」とされ、明治以降「スポーツ化」されていきました。
 「武道」には、野球やサッカーと異なり、技術、人間性の高さを示す段位が存在します。

土俵は神聖な場所
 土俵に関する規定を取り纏めた「土俵規定」(日本相撲協会寄附行為施行細則 附属規定に定められた「相撲規則」のうちの一つ)があり、土俵のあり方が定められています。
 場所前には土俵祭りという、土俵を清め、場所中の安全を祈願するために神を呼ぶ儀式が行われています。
 儀式は本場所が始まる前日の午前十時から始まり、三十分ほどで終わります。もともとは神主さんが祭主になって執り行っていましたが、江戸時代の末期からは方法を教わって行司が代行するようになりました。

宇良関の紹介
 関学大相撲部出身の公益財団法人日本相撲協会の力士。
 この法人は、わが国固有の国技である相撲道を研究し、相撲の技術を練磨し、その指導普及を図るとともに、これに必要な施設を経営し、もって相撲道の維持発展と国民の心身の向上に寄与することを目的とする。(日本相撲協会寄附行為 第3条)
 力士は、相撲道に精進するものとし、有給とする。
※十両(十枚目)以上の「関取」になってから給料がもらえます。
 →「宇良関」と呼ばれることの重大さ。

宇良関の活躍に浮かびあがる聖句
(1)素直に努力する姿
わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことはありません。(ローマの信徒への手紙5章3~5節)

(2)信念を持つ姿
明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。(マタイによる福音書6章34節)

(3)スポーツに対する理解の幅の広さ
求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。(マタイによる福音書7章7、8節)

(4)関学が好きである
良い土地に落ちたのは、立派な心で御言葉を聞き、よく守り、忍耐して実を結ぶ人たちである。(ルカによる福音書8章15節)


 最後に永田先生は、「宇良関は相撲で生きているのではなく、相撲に生きている」とお話いただきました。

  次回(1/23・火)の梅田講演会は、既に申込みを終了致しました。


◆次々回の梅田講演会は、以下の日時で開催します。
日 時:2018年2月28日(水)14:00~15:30
会 場:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1405教室
講 師:窪寺 俊之 元関西学院大学神学部教授 聖学院大学大学院客員教授
テーマ:金子みすゞの作品と人
定 員:80名(先着順)
申込方法:大阪梅田キャンパスHPよりお申込ください。
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/
お問合せ先:関西学院大学大阪梅田キャンパス事務室
電話(06)6485-5611

「相撲と聖書 ~宇良関の活躍に浮かびあがる聖句~」




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